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しわ:種類、どの方法が何に役立つのか、そして現実的な期待

しわは一つの悩みではありません。表情筋がつくる線、日光で傷んだ皮膚に現れる小じわ、ボリュームの減少によって深くなる溝は、それぞれ原因が異なり、効果のある方法も異なります。この記事では、しわの種類、どの方法がどの種類に対して検討されるのか、何には役立たないのか、そして根拠のある日常の対策を説明します。しわは病気ではありません。何かをするかしないかは、まったく個人の選択です。

しわはなぜできるのですか

年齢を重ねると、皮膚のコラーゲン線維とエラスチン線維が減り、皮膚は薄くなり、水分を保つ力も低下します。これは遺伝子によって決まる自然な老化であり、止めることはできません。これに加えて、環境や生活習慣による老化もあり、その最も大きな原因は日光の紫外線です。喫煙、日焼けマシン、長年繰り返される顔の動きも、しわが早く目立つようになる一因になります。

これらの要因は、それぞれ見た目の異なるしわをつくります。どの種類が中心なのかを知ることは大切です。ある種類に役立つ方法が、別の種類には何の効果もないことがあるからです。

しわの種類

種類見分け方よくみられる部位
表情じわ(動的なしわ)眉をひそめたとき、笑ったとき、額を上げたときにだけ現れ、顔を休めていると消えるか、ごく目立たなくなる眉間、額、目尻
静的なしわ顔をまったく動かしていないときにも見える。多くの場合、長年続いた表情じわが皮膚に刻まれたもの眉間、額、目尻、口の周り
日光によるダメージに伴う小じわ皮膚全体に細かいしわが広がり、ざらついたきめ、しみ、くすみを伴う頬、目の下、上唇の上、首、デコルテ、手の甲
ボリューム減少とたるみに伴う溝線というより溝や影のように見える。皮膚を指で軽く持ち上げると目立たなくなる小鼻の横から口角へ下りる溝、口角からあごへ下りる線、フェイスライン

多くの人では、これらの種類がいくつか同時にみられます。また、いつも同じ側を下にして寝ることによる寝じわがみられることもあります。これは表情筋が原因ではないため、筋肉をゆるめる施術には反応しません。

紫外線対策:根拠のある最初の一歩

顔に早く現れるしわのかなりの部分は、日光によるダメージと関係しています。オーストラリアで成人を対象に行われたランダム化比較試験では、日焼け止めを毎日きちんと使った人は、必要だと思ったときだけ使った人に比べて、約4年半の追跡期間中、皮膚の老化のサインの進み方が少なかったと報告されています。これは、日焼け止めがしわの形成を遅らせることを示す、現時点で最も強い根拠の一つです。

  • 露出している皮膚には、毎日、広域スペクトルでSPF30以上の日焼け止めを塗りましょう。曇りの日も冬も同じです。
  • 日陰、帽子、サングラスも忘れないでください。サングラスは目を細める動きを減らし、目尻のしわにも役立つことがあります。
  • 日焼けマシンや日焼けは避けましょう。
  • たばこを吸っている場合、禁煙は皮膚の老化を遅らせる助けになります。
  • 保湿剤をきちんと使うと、皮膚がふっくらして小じわが一時的に目立ちにくくなります。しわそのものをなくすわけではありません。

紫外線対策は、すでにある深いしわを消すものではありません。目的は、新しいしわができることと、今あるダメージが進むことを遅らせることです。また、どの施術を受けた場合でも、その効果を保つための基本条件です。

根拠のあるクリーム

しわ対策として宣伝されている製品は数多くありますが、比較試験で効果が示されている成分は多くありません。

  • トレチノイン(処方薬のレチノイド):日光によるダメージに伴う小じわ、ざらついたきめ、しみについて、最も多くの研究があるクリームの成分です。効果は数か月かけて少しずつ現れます。赤み、乾燥、皮むけがよくみられるため、医師の勧めと経過観察のもとで使うべきです。
  • レチノールなど、処方箋なしで入手できるレチノイド:トレチノインより作用が弱く、根拠もより限られています。その一方で、通常は刺激が少なめです。
  • ビタミンC、ナイアシンアミド、ペプチドなどの成分:一部の小規模な研究で有用性が報告されていますが、根拠は限られており、製品による差も大きいのが現状です。

レチノイドを含むクリームは、妊娠中と妊娠を計画しているときには使いません。詳しくは「妊娠中・授乳中の美容医療:どの施術を延期すべきか、医師と何を話し合うべきか」の記事をご覧ください。どのクリームも、深い静的なしわ、溝、たるみをなくすことはできません。クリームに期待できるのは、小じわと肌のきめの穏やかな改善です。

しわは一つの悩みではありません。表情じわ、刻まれたしわ、日光によるダメージ、ボリュームの減少は、それぞれ効果のある方法が異なります。どの種類が中心なのかは診察でわかります。そして、どの年齢でも根拠のある最初の一歩は、毎日の紫外線対策です。

Dr. Hamza GemiciDr. Hamza Gemici
Doktorclub メディカルディレクター · 美容医療に携わる医師

どの施術が何に役立ち、何に役立たないのですか

次の表は大まかな枠組みを示したものです。どの方法があなたに適しているかは、顔の診察と健康状態・病歴の評価を経て、医師と一緒に決めます。

方法主な対象役立たないもの備考
A型ボツリヌストキシン表情じわ:眉間、額、目尻ボリューム減少に伴う溝、たるみ、日光によるダメージに伴うきめの乱れ効果は一時的。刻まれた深い静的なしわはやわらぐことがあるが、完全には消えないことがある
ヒアルロン酸フィラーボリューム減少に伴う溝と一部の静的なしわ表情によって生じるしわ、広い範囲の小じわ、はっきりしたたるみ効果は一時的。まれではあるが重大な血管閉塞のリスクがある
ケミカルピーリング日光によるダメージに伴う小じわ、ざらついたきめ、しみ表情じわ、深い溝、たるみ深くなるほど効果も大きくなるが、回復期間とリスクも大きくなる
フラクショナルレーザーとレーザーによる肌の再生治療小じわ、肌のきめ、日光によるダメージ表情じわ、ボリュームの減少濃い色の肌では色素沈着のリスクがより高い
ラジオ波、ラジオ波マイクロニードル、焦点式超音波軽いゆるみと肌のきめ深いしわと溝効果は通常穏やかで、個人差がある
手術(フェイスリフト、まぶたの手術)はっきりしたたるみと余分な皮膚皮膚の質、小じわ、表情じわ手術のリスクと回復期間がある

A型ボツリヌストキシンの顔のしわに対する効果は、多くのランダム化比較試験で調べられています。これらの試験をまとめたコクランレビューは、この施術が特に眉間のしわを4週間以内に減らす一方で、まぶたが下がるリスクをおそらく高めると報告しています。同じレビューは、繰り返し行った場合の長期的な結果についての根拠が不十分であることも指摘しています。施術の詳細は「ボツリヌストキシン(一般に『ボトックス』と呼ばれるもの):どんなものか、どんな人に向いているか、何に注意すべきか」の記事をご覧ください。

フィラーは、しわを下から支えたり、失われたボリュームを補ったりすることで作用します。どのような場合にどちらが検討されるかは「ボツリヌストキシンかフィラーか? その違いと、それぞれの用途」の記事で、フィラーの施術方法とリスクは「ヒアルロン酸フィラー:どんな治療か、どのように行うか、どんなリスクがあるか」の記事で説明しています。皮膚の表面を新しくする方法については、「ケミカルピーリング:どんな施術か、どんな人に向いているか、回復の経過は?」と「フラクショナルレーザー:ニキビ跡・しわ・肌のきめにどの程度適しているのか?」の記事も参考になります。

コラーゲンサプリ、顔のエクササイズ、マッサージ器具、家庭用の光機器などがしわに及ぼす効果についての根拠は限られています。試してみることはできますが、上に挙げた方法の代わりになるとは期待しないでください。

施術後:どの症状が緊急ですか

注射による施術の後は、軽い赤み、腫れ、内出血がよくみられ、多くは数日でおさまります。一方、次のような症状は予想される範囲のものではありません。

次の症状があるときは待たないでください

  • フィラー後のかすみ目、物が二重に見える、または視力の喪失:すぐに112(トルコの救急番号。日本では119)に電話してください
  • フィラーを注入した部位やその周りの強くなっていく激しい痛み、皮膚が白くなる、網目状の紫色の変化:ためらわずに施術した医師に連絡し、連絡がつかない場合は救急外来を受診してください
  • ボツリヌストキシン後の飲み込みにくさ、話しにくさ、息苦しさ、全身に広がる筋力低下:救急外来を受診してください
  • 唇、舌、のどの腫れ、全身に広がるかゆみのある発疹、息苦しさ:112に電話してください
  • 施術部位で数日のうちに強くなる赤み、熱感、痛み、分泌物、または発熱:その日のうちに医師を受診してください

フィラー後の警告サインの詳細は、「フィラー後、どんなときが緊急事態?血管閉塞とその他の警告サイン」の記事にあります。

どんなときに医師に相談すべきですか

しわがあるだけで医師を受診する必要はありません。ただし、日光によるダメージを受けた皮膚では、しわと一緒に現れ、評価が必要な変化がみられることがあります。日光に当たる部位に、治らないざらざらした、うろこ状の、またはかさぶたになるしみがある場合、治らない傷や出血する傷がある場合、色・形・大きさが変わってきたほくろに気づいた場合は、皮膚科医を受診してください。

施術を考えている場合は、使用中の薬、出血しやすさ、これまでに受けた施術、妊娠・授乳の状況を医師に伝えてください。誰がどのような環境で施術を行うかも、結果と同じくらい重要です。この点については「美容医療の施術は誰が行えるのか?患者として知っておきたいこと」の記事が参考になります。

現実的な期待

  • 老化を止める方法はありません。施術は見た目を一定期間改善するもので、多くの場合、効果は時間とともに薄れます。
  • 一つの方法がすべての種類のしわに効くわけではありません。複数の方法が必要なこともあれば、何もしないことが妥当な選択であることもあります。
  • 刻まれた深いしわはやわらげることができますが、完全に消えることは多くの場合期待できません。
  • 同じ施術でも、人によって結果が異なることがあります。皮膚の厚さ、日光によるダメージの程度、表情のくせ、年齢が結果に影響します。
  • 動きのない無表情な顔が目標ではありません。多くの場合、目指すのは、しわをやわらげながら自然な表情を保つことです。
  • 短期間での大きな変化を約束する施術、リスクにまったく触れない施術、成分のはっきりしない製品を勧める施術には慎重になってください。

医師に聞きたい質問

  1. 私の場合、中心になっているしわの種類はどれですか。表情じわ、刻まれたしわ、日光によるダメージ、ボリュームの減少のどれでしょうか?
  2. 勧めていただいた方法は、このうちどの種類を対象にしていて、どの種類には効果がありませんか?
  3. 私の場合、現実的にどの程度の変化が期待でき、どのくらい続きますか?
  4. 施術を何も受けずに、紫外線対策とクリームだけでどこまで改善できますか?
  5. レチノイドを含むクリームは私の肌に合いますか?どのように始めればよいですか?
  6. この施術でよくみられるリスクと、まれではあるが重大なリスクは何ですか?
  7. 施術後に問題が起きた場合、どのように、どの時間帯に連絡できますか?
  8. 日光によるダメージを受けた私の肌に、別に確認が必要なしみやほくろはありますか?

よくある質問

しわ用のクリームは本当に効きますか?

処方薬のレチノイドであるトレチノインは、日光によるダメージに伴う小じわについて最も多くの研究があるクリームの成分です。効果は穏やかで、数か月かけて現れます。処方箋なしで買える製品の多くは、根拠がより限られています。どのクリームも、深いしわやたるみをなくすことはできません。

表情じわと静的なしわの違いは何ですか?

表情じわは、顔を動かしているときにだけ現れます。静的なしわは、顔を休めているときにも見えます。この区別は重要です。筋肉をゆるめる施術は主に表情じわに効果があり、刻まれたしわでは効果がより限られることがあるからです。

日焼け止めはしわを防ぎますか?

毎日きちんと日焼け止めを使うことが皮膚の老化のサインの進行を遅らせることは、比較試験で示されています。すでにある深いしわを消すものではなく、新しいしわができるのを遅らせる助けになります。

ボツリヌストキシンはどんなしわにも使えますか?

いいえ。A型ボツリヌストキシンは、表情筋がつくるしわに効果があります。ボリューム減少に伴う溝、たるみ、日光によるダメージに伴うきめの乱れには、期待される効果は得られません。

若いうちに施術を受けると、しわを防げますか?

しわができる前に行う施術が将来のしわを防ぐことを示す長期的な根拠は限られています。どの年齢でも根拠のある基本の対策は、紫外線を避けることとたばこを吸わないことです。施術を受けるかどうかは、年齢ではなく診察の所見に基づいて決めるべきです。

フィラーでしわは完全になくなりますか?

フィラーは、ボリューム減少に伴う溝や一部の刻まれたしわをはっきりとやわらげることがあります。ただし効果は一時的で、表情によって生じるしわや広い範囲の小じわには適した選択肢ではありません。

顔のエクササイズやコラーゲンサプリは効きますか?

これらの方法がしわに及ぼす効果についての根拠は限られています。害のないものは試してみることができますが、紫外線対策や根拠のある治療の代わりになるとは期待しないでください。

しわのことで、いつ医師を受診すべきですか?

しわは健康上の問題ではなく、受診するかどうかは個人の選択です。一方、日光に当たる皮膚に治らない傷、かさぶたになるざらざらしたしみ、変化しているほくろに気づいた場合は、ためらわずに皮膚科医の診察を受ける必要があります。

出典

  1. 11 ways to reduce premature skin aging — American Academy of Dermatology (AAD)
  2. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial (Hughes MC et al.). PMID: 23732711 — Annals of Internal Medicine, 2013
  3. Retinoids in the treatment of skin aging: an overview of clinical efficacy and safety (Mukherjee S et al.). PMID: 18046911 — Clinical Interventions in Aging, 2006
  4. Botulinum toxin type A for facial wrinkles (Camargo CP et al.). PMID: 34224576 — Cochrane Database of Systematic Reviews, 2021
  5. Dermal Fillers (Soft Tissue Fillers) — U.S. Food and Drug Administration (FDA), 2023
  6. Many ways to firm sagging skin — American Academy of Dermatology (AAD)

美容医療専門家委員会

この記事のトルコ語原文は、Doktorclub美容医療専門家委員会の審査を受けています。本ページはその原文と照合して確認した翻訳であり、日本語を話す医師による審査はまだ受けていません。

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この内容は情報提供のみを目的としており、診察や医学的評価に代わるものではありません。ご自身の状況については医師にご相談ください。

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